溶岩地形が広がる浅間山の南麓某所に建つ週末住宅のプロジェクトである。岩肌や木立といった雄大な自然の情景に調和しながらも対峙するように、赤褐色の多面体で構成し、地形と一体となったヴィラを提案した。
平面計画では、3つの石積の壁によってコアを形成し、空間を緩やかに分節する計画とした。コアには水回りや収納等のユーティリティを集約することで、居住域を開放的な一体空間として形成している。また、敷地の高低差に沿わせて床にレベル差を設け、各室を壁で分断することなく、空間の連続性、流動性を確保した。周囲の岩壁や木々を取り込むように壁面の角度や開口を決定し、周辺の豊かな自然を最大限享受できる計画とした。

構造計画において、空間構成の核となる石壁を多面的な勾配屋根の棟とすることで、合理的に屋根を支持できる計画とした。さらに、地形に沿って整地しながら建築することで、造成範囲を最小化しながら、既存樹木を極力残置し、環境保全に配慮した。また、積雪が1m程度ある地域であることから、基礎底面は凍結深度以深とし、床面は地盤から積雪高以上を浮かせた構成とし、冬季の断熱性・安全性・耐久性に配慮した設計としている。







